新たなツール6 社会的責任投資・購入

フィランソロピーのニューフロンティア」における新たなツールの一つに「社会的責任投資・購入(Socially Responsible Investing and Purchasing)」があります。これらは、20世紀初頭から存在していましたが、近年、フィランソロピーのツールとして、その重要性を増してきています。 続きを読む

新たなツール4 プライベート・エクイティ投資

今までは、「フィランソロピーのニューフロンティア」に登場した新たなツールとして、主に債務(debt)手法を通じた資金調達を紹介してきました。しかし、「ローンと信用補完」で説明したように、ソーシャル・セクターが利用できる資金リソースには、これ以外に「株式(エクイティ)」があります。ここでは、「プライベート・エクイティ投資(Private Equity Investments)」について紹介しましょう。 続きを読む

新たなツール2 確定利付証券

フィランソロピーのニューフロンティア」において新たに登場した支援ツールとして次にご紹介するのは、「確定利付証券(Fixed-income Securities)」です。これは、国債、地方債、社債など、広く利用されてきた金融ツールですが、近年、ソーシャル・セクターにおいても利用されるようになってきました。 続きを読む

新たなアクター5 社会的投資ブローカー

フィランソロピーのニューフロンティア」の新たなアクターとして、次に紹介するのは「社会的投資ブローカー(Enterprise Broker)」です。この概念、非常に独特の概念で、おそらく「フィランソロピーのニューフロンティア」の研究チーム以外にはまったく共有されていないと思いますが、今後、きちんと分析していくことが必要な重要な考え方だと思います。 続きを読む

主要欧米助成財団の最新動向

先ほど紹介した笹川平和財団委託調査「国際グラント・メイキングの課題と展望:グローバル・フィランソロピーの時代における助成財団の新たな役割」に関連し、2013年3月に、欧米で主に国際交流・協力分野で活動している主要財団の動向調査を行いました。対象は、米国の主要16財団に日本・アジアに焦点をあてた4財団を加えた計20財団と、欧州の主要15財団です。 続きを読む

グローバル・フィランソロピーの時代における助成財団の新たな役割

1.欧米を中心としたフィランソロピー・セクターの発展

1990年代以降、欧米先進諸国を中心に、国際社会におけるフィランソロピーの状況は大きく変化しました。90年代以降、欧米においては助成財団セクターが大きく発展しました。また、助成財団のグラント・メイキング手法も戦略化が進み、様々な支援手法が発展してきました。 続きを読む

ホワイトハウスの「フィランソロピーにおけるイノベーション」フォーラム

米国フィランソロピー業界では、今、9月20日にホワイトハウスで開催された「フィランソロピーにおけるイノベーション」フォーラムがちょっとした話題になっています。米国を代表するフィランソロピスト、財団、NPOの代表者150名が参加した1日のフォーラムなのですが、ホワイトハウスは、マスコミの取材を禁じた上に、会議開催後も概要等に関するプレス・リリースを全く出していないからです。その内容は、ヴェールに包まれており、フィランソロピー関係者は、様々な憶測を出しています。フォーラムで、どのような議論がなされたのでしょうか、また、オバマ政権は、このフォーラムを通じて、どのような形で、今後、フィランソロピーを方向づけようとしているのでしょうか。クロニクル・オブ・フィランソロピー誌の記事などを手がかりに概観してみることにしましょう。 続きを読む

サラモン教授のNew Frontier of Philanthropy プロジェクト

9月14日(金)、ワシントンDCにあるジョンズホプキンス大学SAISで、サラモン教授が、New Frontier of Philanthropyプロジェクトについてのプレゼンテーションを行いました。1時間半という短い時間だったこともあり、要点だけをまとめた簡潔なものだったのですが、現在、サラモン教授が市民社会研究所で進めておられるプロジェクトの全体像を理解することの出来る良い講演会でした。ということで、今回は、教授のプレゼンテーションに基づいて、プロジェクトの内容を紹介したいと思います。 続きを読む